実世界産業におけるイノベーション創出サポートAI共同開発型インキュベーションプログラム
AIの技術革新が圧倒的なスピードで進化している現在、幅広い業界・業種においてAIの利活用促進が期待されています。「Incubit for Seeds」は特定の業界に精通した高い専門家が持つビジョンと信念にAI技術を投資し、実世界産業におけるイノベーション創出を目的としたプログラムです。
Incubit for Seedsとは
「Incubit for Seeds」は、特定の業界に精通した高い専門性を有する個人・チームを対象としたAI共同研究開発型インキュベーションプログラムです。
このプログラムでは、AIを活用し業界の課題を解決する専門家のアイディアと、インキュビットがこれまでに培ってきたAI技術と先端技術の社会実装へのノウハウを組み合わせ、6〜18ヶ月程度のAI研究開発を行います。
AIシステムのプロトタイプ開発およびプロダクトコンセプトの立案を行うことで、事業化に向けた具体的な一歩を踏み出すことが可能となります。
Incubit for Seedsは、AIと自らの専門分野を掛け合わせて新たなソリューションを創り出したいというビジョンを持った人々と、インキュビットのテクノロジーが出会うことで、共に課題を解決し、社会に前向きな影響を与えていきたいという想いから生まれたプログラムです。
支援技術分野と支援対象者
本プログラムでは以下の技術分野を支援します。
- ディープラーニング技術を用いた画像・動画解析
- ディープラーニング技術を用いた画像・動画生成技術
以下の条件に合う個人もしくはチームが支援対象となります。
- 以下のA・Bのいずれかに当たる個人もしくはチームである。
- A:創業前の個人もしくはチーム
- B:創業後の場合は、その企業の代表者を含む個人もしくはチーム
※:Bの場合、本プログラムで実施する研究開発や事業化活動(プロジェクトテーマ)を対象として、ベンチャーキャピタル等の投資を受けていない。
- プロジェクト遂行に必要な活動時間を確保し、必要に応じて打ち合わせ、データ準備、研究結果の分析等に時間を割ける。
(目安として週に最低10時間以上) - AIの学習に必要なデータを利用可能な状態ですでに保持している、もしくは、データ提供者の協力やデータ収集方法のアイデア等がありデータ取得方法の目処が立っている。
本プログラムでは、以下のような個人・チームを求めています。
- 自身の得意領域とディープラーニング技術を融合させ、業界の課題を解決するビジョンを持っている。
- 特定の業界に精通し、高い専門性を持っている。
- 揺るぎない信念を持ち、ビジョンの実現にコミットできる。
サービス内容
AI研究開発R&D with Deep Learning Technology
AI技術と異分野の知識・データを組み合わせ、まだ世に無い新たな技術とプロダクトの開発を支援します。
プロダクトコンセプトの立案Product Concept Making
AI技術の特性を活かし、かつユーザーの課題解決に繋がるプロダクトのコンセプトデザインを支援します
開発ロードマップ策定Roadmap Planning
AI技術のリスクをうまくマネジメントしつつ、長期的に競争優位性をもったプロダクトを開発できるよう、戦略的な開発ロードマップの作成を支援します。
創業支援Support for Starting a Business
共同開発研究の成果を元に創業を支援し、創業後の開発チームの内製化やVCの紹介等を通じた資金調達サポートも行い、事業化をサポートします。
プログラムスキーム
Incubit for Seedsでは、最先端テクノロジーを駆使した研究開発技術とノウハウを、支援先の個人やチームに「投資」します。研究開発期間は、6ヶ月から最長18ヶ月が目安となります。
プログラム参加者は、プログラムの開始時に、株式会社インキュビットと共同研究契約を結び、共同研究を開始します。支援期間中共同研究開発により発生した知財の持ち分や利用条件等は、互いの貢献範囲と貢献度合いにより決定します。支援期間終了にあたって、プログラム参加者の創業意思の有無や、事業化の検討状況を考慮し、プログラム終了後の知財の扱いを再度協議の上定めます。
支援実績
アナウト株式会社
人工知能(AI)を活用した外科医療手術支援AIシステム「人体の地図」を開発することにより、外科医の「認識」「判断」を支援し、外科医の技術向上・手術時間の短縮・手術合併症(出血や臓器損傷など)など、安全な外科医療への貢献を目指しています
スペシャルインタビュー
外科医からAI開発、そして起業へ
株式会社アナウト
代表取締役 小林 直さん インタビュー
2018年からインキュビットが実施するAI共同研究開発型インキュベーションプログラム「Incubit for Seeds」のβ版プログラムに参加し、AI開発の共同研究を進めてきた小林さん。一体なぜ、現役の外科医である小林さんがAIを開発し、起業を決めたのか。一体どのような思いがあったのか。アナウトの小林さんに、インキュビット代表の北村がお話を伺います。